ひよこ支部

"私は私"

個展

カテゴリー、「きょう」にしてみようかな?(試行)


改めまして、写真集の発売と個展開催、そして無事に会期満了おめでとうございます。


6日、東京個展に行ってきました!



エレベーターでビルの5階へ上がって会場に入った瞬間、暗い!すごく暗い!!
思わず「わぁ、くらーい」とか口に出して言ってしまいました。(アホっぽい)
外はとても天気がよくて明るいこともあり、いきなりの別空間でした。


受付で予約番号を伝えて入場料を支払い、チケットとパンフ(?)、そしてアンケート用紙を受けとりました。


会場は小ぢんまりしたギャラリー。
配置をメモしておくと、入ってすぐ右側に特大のパネル(『失格』表紙)、正面奥が通路みたいになっていて左右の壁に『for the human race』の展示、その通路を抜けたところ、入り口から見たら左側の壁から左手前の奥まった狭い場所にかけてが『失格』の展示でした。
会場中央の床には京オフィのムービーっぽい映像が投影されてました。その映像は京さん本人っぽい人物も映っていて個展用のものなのかなと思いました。
床に置かれた照明が赤でこれもまたいい雰囲気を作っていました。
BGMはINWARD SCREAMのような感じ。映像に付随するものなのかな?おどろおどろしいというかダークというか暗ーい感じ(=いい感じ)でした。
ちなみに受付の横が物販コーナーでした。


展示されている作品にはタイトルがつけられていました。(写真集の方にはタイトルらしきものは無い)
タイトルがまた興味深くて。タイトルを見てスッと入ってくるものや、どうしてこのタイトルにしたのかなあと思うものや、タイトルを知ることで写真を見ただけでは感じなかった印象が生まれるものなど、タイトルがあるというだけで楽しめました。


たぶん正面の『for the human race』からが順路だと思うんですが、入った瞬間テンションがワーッとなって中央をつっきって『失格』エリアから見始めました。1時間しかないからと最初は妙に焦ってせかせかしてました。(←場にそぐわない)。

気分を落ち着けて、しかし落ち着けてから見始めたのがクライマックス的な場所でした(爆)
入り口からみて左手前の狭くて暗くて特に赤い袋小路に突入してしまいました(爆発)



袋小路入って左手前が「残骸」
結構初期から公式サイトなどでも紹介されていたトルソーの写真です。最初から好きだったのでおおおと思いました。


その右隣りが「皇闕」
カーテンみたいなのの前に京さんが立ってる写真です。


袋小路の突き当たりが「欠落」
これがまた…お着物のセクスィーなお写真です。しかし写真の前に経つと後ろからの照明で自分の影がかかりよく見えなくなるという。なので横にずれたり身をかがめたりと挙動不審になってました。


袋小路を折り返して「影音」、その右隣りが「残像」でした。このエリアはこの5点です。


なんか「欠落」がよかったという感想が多いみたいなんですが、わたしは前述の通り挙動不審だったのでそのエロさが直撃しませんでした。勿体ない!!


そんなわたくしですが、一番印象に残ったのは「貴方」でした。
右側に横たわる京さんの半身が、左上に排水口の丸が映っている作品です。構図の良し悪しとかよく分からないんですけど、その位置関係だけで好きです。京さんの格好というかポーズというか、腕とか頭の位置や角度とかも好きだし、表情がもう、とても好きです。あんまり生気がなくて良いです。


あとは「心意」も好き。雨の中で切ない表情している写真。
もう1つ、雨の路上に立つ写真は「心響」というタイトルでした。


「落下」も好き。トイレの床に座ってる写真。
「千空」はタイトルがなんか好き。背中の写真。


「絶望」は、パッと見は希望っぽいから不思議な感じ。海?に対峙してる写真。
「明日」もややそんな感じかな。壁に向かって俯いてる感じで明日っぽくない。


「記憶」は眼力の写真。白目が白い。
「翻弄」はメジャーな感じの写真。たぶん、いろんなところで目にしてしまったせいか、『失格』コーナーの先頭だったのに、印象としては他の写真の方が強くなってる気がするなあ。



完全に結果的になんですが、後ろから見始めてよかったです。みんな順路通りに見てたので空いててじっくり見られました。(順路って勝手に思ってるだけだけど)


次に『for the human race』へ。

こちらは結構たくさんの写真がありました。
その中でも印象に残っているのは「夢」、「落下する瞳」です。
「夢」は、あの写真で「夢」っていうのがまた不思議で。写真見ただけでは「ほほう」くらいなのが、タイトル付けられてると「ほぉーーーーう…(考えこむ)」という感じです。(何を言っているんだ)

「落下する瞳」は、単純に写真が好きです。タイトルは面白いです。


他では「願い」っていうのがなんか個人的に面白くて、タイトル見てから写真見ると、写真の中の犬がなにか願ってるみたいに見えてきて不思議でした。


あと「人跡」と、タイトル忘れたけど重なった椅子のも何故か良かった。


あっそういえば出っ張った柱に「バランス」と「思想」(うろ覚え)という2作品が縦に展示されていたんですが、私の印象としては写真の印象とタイトルが逆って感じでした。


あと観覧車と京さんの写真は「風のない明日」ってタイトルでした。いいタイトル。


そう言えば、窓の写真は無かったですね。



写真集のサイズ感に近い感じで、『for the human race』は小さめの写真がたくさん展示してあり、『失格』の方は大きめの迫力のある写真が若干ゆったりめな配置で展示してありました。


何度も行ったり来たりしながら写真を見たり、立ち止まって床の映像に見入ったり、隅っこのせめて字が書ける明るさのところでアンケート書いたりしていたら1時間あっという間でした。あああ濃かった!
もうちょっとしっかり見ておけば良かったとも思うけど、きっとちょうど良かったです。


最初はテンパッていたけれど、気がついたら暗い空間に超落ち着いてました。
空間に溶け込んで楽しめた、気がします。
ありがとうございました。