ひよこ支部

"私は私"

TOUR2012 IN SITU 12/25 東京国際フォーラム

日にちがあいてしまいましたが、年末12月25日はでぃるさんのIN SITUツアーファイナル公演が東京国際フォーラムで行われました。これは8月3日にオフィシャルサイトで復活一発目の情報として発表されたものでした。そう思うと感慨がすごいです。まだ日記書けてなかったので、落ち着いて振り返ろうと思います。(一個人の感想です)


席は1階のだいぶ後ろの方。ステージ全体はよく見えるし音もちゃんと聴こえそうだけどもメンバーの様子までは厳しいなあという距離感でした。センター位置だったのは良かったな。最近の私はかなりセンターにこだわっていて、距離はどうあれセンターど真ん中で見たい気持ちが強いのです。一昔前はなんかいろいろと怖かったんですけど、いまや病みつき状態と言っても過言ではないというか。はいどうでもいいです。

薫さんが「仕込み」をしてるらしいとdiaryでおっしゃってたので、何かなー座席の裏にピックでも貼ってあるんだろうか?などと思っていたのですが、入場してみると…おや?このBGMは!クリスマスっぽくアレンジされた曲達が流れています。聞き取れたのはベルゼとか暁あたり。オルゴールっぽい、鉄琴っぽい音でした。くーっ。にくい演出してくださいますな!

そんなこんなで開演です。

主な流れは、IN SITUツアーでやってきた曲達でした。円筒の紗幕に京さんのシルエット。遠くからでも京さんの動きが影で分かる!のでここに来てこの演出ありがたいなと思いました。かっこいいなとは思ってたけど、ありがたいとも思ったのは今回の新しい感想かな(笑)

DIABOLOSの台詞がやっぱりかっこよかった。TOUR中、ときどき一言目の「お前」が「俺」になってたのがやっぱりちょっと気になってる。今回は歌詩通りだったと思う。続く、流転の塔、LOTUSではすっごいよく声が出てて胸に響きました。LOTUSの映像はステージの横の壁の部分まで使って映し出されて、この会場ならではの演出になってました。

Deityは、スクリーン横の白もくもく部分には顔を映していたんですね。前回あんまりちゃんと見られていなかったから、今回確認できて良かった。この曲の照明の色味がとても好きです。「らっせ!らっせ!らうらうらっせ!」(実はなんて言っているか分からない)の部分を歌わせるのが、なんかかっこいいです。AMON(シンフォニック)、滴る朦朧あたりもいつも通りかっこよく。

蜜と唾の終盤で、小刻みに、痙攣しているかのように激しく動いていて、そこからのINWARD SCREAM。発せられる声・音が不思議な空間をつくり出してます。ここで幕タイム終了。THE BLOSSOMING BEELZEBUBでは、京さんが伸びた前髪を活かして(?)ばっさばっさ前髪を振ってました。このツアーでやってたこの演出、最初は(京さんが背を向けてるせいか)戸惑いもあったけど、だんだん面白いなあと思ってきて、最終的には遠くでも京さんの表情や目の動き、視線、髪をバッサーとかき上げる(なでつける)仕草、手の動き、汗、唾液、舌、などなどがドアップで目まぐるしく視界に飛び込んでくるいい演出だったなあと思います。

凌辱の雨からは、幕なし京さんが正面を向くので妙な興奮が。なんて言うんですかね、ヴェールに覆われてた人がハッキリ見えたときの興奮があるんですよね。今ツアーは幕→後ろ向き→正面という流れで、後ろ向きのときはある意味焦らしタイムとも思えてた、幕無くなったけど、まだこっち向かへんの?(エセ関西弁)みたいな(笑)凌辱の雨は今ツアーで結構聴けたけど、かなりカッコいいと再認識しました。そして今回は、Toshiya氏がすっごいかっこ良く見えた!いやいつも、視界には入っている激しいベーシストさんなんですけど、いやもうあらためて。凌辱のときに特にそれを感じて。何て言うんだろう…なんか…ビームのひとつやふたつ出てもおかしくないという感じでした。


そして…そして、輪郭、初披露です。
後ろのスクリーンにフルPVが流れてたんですが、むしろメンバーに目がいってました。失礼な話だけど、LIVEで初めてやる時って妙な緊張感があるというか、特に輪郭なんてたくさんの音が入っている曲だし展開も多いしギターソロもあるしで、変な緊張感みたいなのがあったんですが、かなり良かったよ!まだ馴染まない感じは否めないけどいいと思った。ドラマティックだった。歌声が綺麗だった。演奏かっこよかった。とくに「MINERVA」のあたり感動的でした。

輪郭の後にINWARD SCREAMが入って、DREAMBOXです。このあたりはいつも通りのかっこよさ。京さんがシャツを脱ぎ切らずに腕に巻きつけて(?)ぶんぶん振り回してました。

その後はオブス、獣慾と暴れ曲が来ました。獣慾の演出ってずっとあんな感じだったのかな、あんまり意識してなかった。赤とか青とか(うろ覚え)カラフルなビームという感じで。そしてここではあの白いもくもくにはバクバクいう心臓みたいな映像が投影されてました。

DIFFERENT SENSEは最初かな、メンバー5人にスポットライトが当たるのですがそれカッコいいです。あと映像が妙に立体的に見えました。さすが後ろ。目ん玉がぎょろぎょろとうごめいて、ステージ上のメンバーに垂れ落ちるんじゃないかっていうくらい。なんていうか、曲はもういつもの感じなのでつい演出のことばっかり書いてしまいますな…。本編ラストの冷血ももう安定のかっこ良さでした。

アンコール。

京さんがマイクがりってやってから、ちょっと間が長かったね。でもVANITASというのはわかってる…!今回はステージ全体がよく見えたので、ギターソロのときに左右のお二人にスポットライトが当たっていて、奏でられる音もよくって感動的でした。この曲、ベースもすごい胸に響く。ボーカルは勿論のこと。よかった。

そして、あれですよ。エイントですよ。イントロが聴こえてみんなの歓声が。おや…映像が…?ちょっと頭の中がハテナになってしまいました。お坊さんがお寺に集まっている感じの映像だったのです。演奏はいつも通り進んでいきます。いつも通りというか、年々安定感が増してきてます。そして映像は、どうして、この曲でこの内容なんだろうという展開です。戸惑います。これは、チベットとかそんな感じの場所のようです。僧がたくさんいるところに武装した兵士たちがやってきてひどい行為を行っています。路上で火だるまになっている人がいます。洗濯物がはためく景色、山の綺麗な景色。そして死者を悼む人々(たぶん)。正直、曲中は戸惑いでいっぱいで、少し時間がたってからそのメッセージについて考え、エイントの解釈も考え、数日経って、なんとか咀嚼したかなという感じでした。ああ、もう、私、すっかり置いていかれてしまった。あの時、あの瞬間に、すっと入り切れなかった。という訳で、今年のエイントは衝撃的な印象を残して終わっていきました。

そして京さんが「届いてるか?」と煽りを一言。それですぐに羅刹国イントロへ。やばい、私、今のエイントについてだけいえば、届いてないかも(泣)それにしても、「届いてるか」にかぶせ気味にイントロが始まったような気がする。

そしてラスト前の煽り。後ろ、上手、下手と順に煽り、センターはいつもの「あーーーーーー」で。「お前らの声まだ聞き足りねえぞ」「俺らとひとつになれるか」からの「ラストーーーーー」で、激しさでした。

終わってから、京さんなかなかはけないぞ…と見ていると、前に出てきて一言。
「今年は、心配かけました」「また、来年」

わああああああ!!


京さん…復活してよかったです…(涙) 喉、お大事に…


そしてメンバーがはけた後、スクリーンに文字が映し出されました。
怖い夢の続き  沈黙  「輪郭」 2013年4月、新たなる片鱗が姿を現す。
NEW リリース告知
NEW ツアー告知

うおおおおおお!!!


なんだよーもうー音源制作してたのかよーにくいねーこのこのー!来年もがんばるぞ☆とか思っちゃいました。
こうしてDIRが徐々に通常運転に戻ってきたことに純粋に喜びを感じます。もう、くれぐれもスケジュールには余裕を持って無理しないでほしいものです。いいファイナルでした。


そして、終演後にLINEとdiaryで京さんがメッセージを発信してくださったのがまた!嬉しかったけどまた心配にもなったりして。ああでもやっぱりファンのことを思ってくれてるのは嬉しいと思いました。でも、私らファンは貴方のためには何もできないんでしょうか。という無力感もちょっと感じるよね。うん。


セットリスト

SE 狂骨の鳴り

1.DIABOLOS
2.流転の塔
3.LOTUS(Synphonic)
4.Deity
5.AMON(Synphonic)
6.滴る朦朧
7.蜜と唾
INWARD SCREAM
8.THE BLOSSOMING BEELZEBUB
9.凌辱の雨
10.輪郭
INWARD SCREAM
11.「欲巣にDREAMBOX」あるいは成熟の理念と冷たい雨
12.OBSCURE
13.獣慾
14.DIFFERENT SENSE
15.冷血なりせば

アンコール

1.VANITAS
2.ain't afraid to die
3.羅刹国
4.激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇