羊たちの沈黙 → ハンニバル
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: DVD
- クリック: 25回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: DVD
- クリック: 36回
- この商品を含むブログ (121件) を見る
レクター博士が好きです。
作品としては1作目が好きかな。
『羊たちの沈黙』はずーっと前に(大学生くらいの頃に?)1回観てたような気がするんですけど、クラリスが最初にレクター博士に会いに行くシーンまでしか覚えてなかったです。寝てしまったのかなぁ。勿体無い。今回見たらかなり好みな映画でした。
なんて言うんですかね。映画としてのつくりがちゃんとしてます。猟奇殺人とかFBIとか食人とか前に出てくる要素はうぇーって感じなんですが(嫌いという意味じゃなくて)、レクター博士のキャラクターが魅力的すぎます。クラリスもよかったです。なんかアカデミー賞をめっちゃ獲ったみたいなんですけど、なんか分かります。
印象的なシーンはたくさんあるんですけど、レクター博士の台詞、声、話し方はもう全体的に良いです。クラリスの意志の強さというか、奥底には弱さもあるけど毅然として立ち向かう感じもいいです。
視覚的に印象的だったのは、クラリスが初めて訪問したときにレクター博士が直立で待ってたところと、檻に囚われたレクター博士が逃亡したときに人を吊るしていったところですかね。
ちなみにグロいかというとそんなにではありません。怖いかというと、そんなにでもないけど全編にわたっていい緊張感があります。
やー、名作を観た感じですねー。
続く『ハンニバル』は全体としてはまあまあ好きっちゃ好きだけど・・・うーーんって感じですかね。まずアクションシーンからきちゃったのが、「そういうの求めてないから!」という気にさせちゃうというか。なんかそのせいで若干冷静になってしまったかなぁ。
レクター博士ももっと深淵な何かを感じさせる人物像だったと思うんですが、ちょっと変わっちゃってたかなぁ。でもこっちの方がどきっとさせられるシーンは多いかな!メリーゴーランドからクラリスの髪にふぁさっと触れるシーン。その後のグッチの靴。クラリスをお姫さま抱っこして去っていくシーン。気づいたらドレスに着替えさせられてるクラリス。ラストの晩餐シーン。ここがものっすごいやばいんですけどなんだかむしろ上品でお料理姿は素敵だったりしてちょっと感覚がおかしくなりました。あとは手錠をはめられたあとのシーン。川辺に飛び出してきたクラリス、手がある!!ということはわあああ!!みたいにちょっと興奮してしまいました。
舞台もイタリアで建物とか街並みが綺麗でそれも見所っちゃ見所でした。でも懸賞金狙いのあいつとか、クラリスの同僚とか、なんとなく俗っぽい要素があるような気がして、わたしは1作目をみてからこの作品というかレクター博士をとりまく世界にある種の高尚な雰囲気を求めていたのかもしれないなと思いました。
おわり